眠り姫と総長様 II


「なにやり始めようとしてるわけ!?
ここ幹部室だから!俺たち居るから!
忘れないでよね!
てか、未衣のそんな色っぽい声聞きたくなかったーーーーーー!」


俺の未衣がぁーーー、と嘆いてるうるさいコイツ。航輝。



「「あっ……」」



…完全にこいつらの存在忘れてた。


「未衣の声聞きやがって」


未衣の可愛い可愛い姿と、俺を求める色っぽい声を聞きやがって……


「いやいやいやいや、不可抗力!
俺たちの存在忘れてヤリ始めるお前らが悪いの!」


「始めてねぇ」


せっかくの未衣との時間を台無しにしやがって


「てか、いつも以上に甘すぎてキモイんだけど。
びっくりし過ぎて俺たち動けなかったわけ。わかる?」


「んなこと知らねぇ」



そのまま空気読んで消えればいいのに……