倉庫に着いて、俺にしがみついた未衣をそのまま抱き上げて中に入る。
下の面子は、もう戻っていて
「「お疲れ様です!」」
相変わらず仕事が早いと思う。
「未衣、幹部室と総長室。どっちがいい」
「……あたしは"姫野未衣"。
龍神の姫で湊の彼女。いつも笑顔。」
俺の肩に顔を埋めて、自分に言い聞かせてる未衣。
「湊、皆の所行こー?早く手当しないと」
「あぁ。そうだな。俺のもしてくれ」
「クスッ。いいよー」
こいつは強い。
何がって心が、だ。
さっきまでの不安定な"篠原未衣"ではなく、
ここに居るのは俺たちの知る"姫野未衣"。
未衣の全てが愛おしくて仕方ない。


