眠り姫と総長様 II


倉庫に着いて、俺にしがみついた未衣をそのまま抱き上げて中に入る。


下の面子は、もう戻っていて


「「お疲れ様です!」」


相変わらず仕事が早いと思う。


「未衣、幹部室と総長室。どっちがいい」


「……あたしは"姫野未衣"。
龍神の姫で湊の彼女。いつも笑顔。」


俺の肩に顔を埋めて、自分に言い聞かせてる未衣。


「湊、皆の所行こー?早く手当しないと」


「あぁ。そうだな。俺のもしてくれ」


「クスッ。いいよー」


こいつは強い。

何がって心が、だ。


さっきまでの不安定な"篠原未衣"ではなく、
ここに居るのは俺たちの知る"姫野未衣"。


未衣の全てが愛おしくて仕方ない。