眠り姫と総長様 II


男が気絶したのを冷めた目で見下ろす未衣を呼ぶ。


そうすれば


「ん?なぁに湊」


ほら。いつもの未衣だ。


でも、その大きな瞳の奥が不安で一杯なのがわかる。


早く、早く未衣を安心させてやりたい。


未衣は、俺と二人きりの時にしか弱い部分を見せてくれない。


「帰るか。」


「うんっ!」


後処理をしてから倉庫に戻るように指示を出して、俺と未衣は車に乗る。


「未衣。おいで」


優しく言うと、


「っ……ぅん」


哀しそうな、苦しそうな、涙を溜めて顔を歪めながら、俺の膝に乗って肩に顔を埋める。