男が気絶したのを冷めた目で見下ろす未衣を呼ぶ。 そうすれば 「ん?なぁに湊」 ほら。いつもの未衣だ。 でも、その大きな瞳の奥が不安で一杯なのがわかる。 早く、早く未衣を安心させてやりたい。 未衣は、俺と二人きりの時にしか弱い部分を見せてくれない。 「帰るか。」 「うんっ!」 後処理をしてから倉庫に戻るように指示を出して、俺と未衣は車に乗る。 「未衣。おいで」 優しく言うと、 「っ……ぅん」 哀しそうな、苦しそうな、涙を溜めて顔を歪めながら、俺の膝に乗って肩に顔を埋める。