お姫様は、倒れたナイフ男の目の前で止まり
「湊を傷つけるのは許さない」
ドスの効いた低い声と共に蹴り上げた。
「ぐあっ」
その感じた事のない、締め付けられるような殺気に誰もが唖然とした。
足が地面に張り付いて動けない。
その殺気に、湊も気づき動きを止めた。
「今、湊に何しようとした?」
「なに、って……ころそ……ウガッ」
「み、い……?」
「湊!未衣ちゃんどおしちゃったの!?」
陸が湊に縋り付くと、
「これが……そうか。確かにな。」
一人で納得した様子。
「なに言ってるの湊!未衣ちゃん怖いから止めて!」


