眠り姫と総長様 II


湊の方に全員気を取られていて
俺たちの方に向かってキラリと光る物に気付けなかった。


「邪魔だ。どけ」


「ぐあっ!」


!?


確かに聞こえた声。


でもこんな中性的な声、聞いた事ない。


声の方を見ると、階段からゴロゴロと男が転がって落ちる。


「………」


カツ……カツ……


落ちる男を見ながら階段を降りるお姫様?


「止まれ。」


その声は、確かにお姫様。


いつもは高いソプラノで、笑顔なのに

今は中性的な低めの声に、無表情。


あまりの変わりように驚きを隠せない。