部屋を出れば、既にケンカは始まっていた。
たくさんの人の
骨と骨のぶつかる音
殴られる音に、何かぎ折れる音
雄叫びに叫び声
たくさんの"音" が聞こえて煩い中、
「未衣っ!」
湊の姿だけが目に入り、湊の声だけがあたしの耳に届く。
「湊っ!湊っ!」
あたしのいる場所は2階で、湊が居るのは1階。
手すりに身を乗り出して湊を呼ぶ。
「未衣、危ないからそこに居ろ。
助けに行くから待っとけ。」
「うん……っ」
あたしをいつも安心させてくれる笑顔。
そんな事をしている内に、下っ端同士のケンカは終わったみたい。
立っているのは全員龍神の子だ。


