眠り姫と総長様 II


大丈夫……大丈夫。


敵に弱味を見せるのはダメだ。


幼い頃からの教えは、身に染みている為相手の男は私の変化に気づいていない。


「ダークスパイダーの総長してるソウマ。よろしくね眠り姫様」



「な、んであたしが姫だってわかったの」


「んー?俺たちも青華だからね。
たまたまあの龍神が眠り姫様と一緒に居る所を見ちゃったわけよ。」



どうでも良いけど、この人キモい。


ずっとニヤニヤしてる。


「それにしても眠り姫様、可愛いね。
本当にお人形みたい。」


「……」


ダメだ。怖すぎて声が出ない。



「犯そうかと思ってたけど勿体無いわ。
眠り姫様は、そこら辺の女みたいに犯すよりも大切に愛でる方が良い。」


「っ………」



キモいキモいキモいキモいキモいキモい

近づくな!来ないで!ヤダ!


近づいてくる男から逃げる為後ろに下がる。


トン