大丈夫……大丈夫。
敵に弱味を見せるのはダメだ。
幼い頃からの教えは、身に染みている為相手の男は私の変化に気づいていない。
「ダークスパイダーの総長してるソウマ。よろしくね眠り姫様」
「な、んであたしが姫だってわかったの」
「んー?俺たちも青華だからね。
たまたまあの龍神が眠り姫様と一緒に居る所を見ちゃったわけよ。」
どうでも良いけど、この人キモい。
ずっとニヤニヤしてる。
「それにしても眠り姫様、可愛いね。
本当にお人形みたい。」
「……」
ダメだ。怖すぎて声が出ない。
「犯そうかと思ってたけど勿体無いわ。
眠り姫様は、そこら辺の女みたいに犯すよりも大切に愛でる方が良い。」
「っ………」
キモいキモいキモいキモいキモいキモい
近づくな!来ないで!ヤダ!
近づいてくる男から逃げる為後ろに下がる。
トン


