眠り姫と総長様 II



「いや、護られとけ。」


元の位置に戻った皆。


真顔の湊は結構真剣な顔つき。


「護られてるだけなんてヤダもん」


「お前、狙われてる。
俺たち、お前護る、オケー?」


「皆、あたし護る。
あたし、皆護る。オケー?」


片言で不思議な湊の口調に合わせて言うと、


「オケー」


満足そうに微笑んでくれた。


「てことだから、絶対に知らない奴に話しかけられたら逃げろよ。
いいな、未衣。」


「はーい」


でも、学校では湊達しかあたしの存在知らないし、放課後も倉庫に居るし

あたしは攫われないと思うんだけどなー……



そう考えてたあたしが甘かったのを知るのは3日後の事だった。