「いや、護られとけ。」
元の位置に戻った皆。
真顔の湊は結構真剣な顔つき。
「護られてるだけなんてヤダもん」
「お前、狙われてる。
俺たち、お前護る、オケー?」
「皆、あたし護る。
あたし、皆護る。オケー?」
片言で不思議な湊の口調に合わせて言うと、
「オケー」
満足そうに微笑んでくれた。
「てことだから、絶対に知らない奴に話しかけられたら逃げろよ。
いいな、未衣。」
「はーい」
でも、学校では湊達しかあたしの存在知らないし、放課後も倉庫に居るし
あたしは攫われないと思うんだけどなー……
そう考えてたあたしが甘かったのを知るのは3日後の事だった。


