「じゃあ、しょうは一人か」
「一人…」
落ち込んでいじけだすしょう。
そこで私はしょうにある提案を持ち掛けた。
「じゃあさ、私の奴隷にならない?」
「どれい…?」
「そ」
「どれいってなぁに?」
「今のところ、住むところも寝るところも食べるものもないでしょ?」
「うん…」
「だから、私の家に住まない?」
「え…」
「借金も全額返済してあげる」
「ぜんがくへんさい…?」
きょとんとしてるしょうに笑いかける。
「パパが借金した1億円を私が肩代わりしてあげるってこと」
「君が…出してくれるの?」
「そうだよ」
「ほんと!?」
「その代わり」
若干興奮しているしょうに畳み掛けるように言葉を続けた。
「私の言うことはなんでも聞くこと」
「わかった!!」
「それと給料は払わない」
「きゅうりょう…?」
「お金は出さないってこと」
「うん」
「逃げることも許さない」
「逃げる…」
「もし逃げたらペナルティとしてプラス1億円、計2億円の借金を完済してもらうからね」
「!?」
「一生私だけのために仕えるんだよ」
3歳の男の子には酷なことだと思う。
生活に必要最低限のことは提供するから一生私だけに仕える奴隷になれなんて。
きっととても残酷な選択を迫っていた。


