バレンタインは俺の生き甲斐やっ!

たっちゃんは何事もなかったかのような顔で、長芋の短冊を口の中に放り込んだ。





「やっぱこの店、うまいなぁ」




「あー……せやね」





たっちゃんがへらへら笑って言うので、あたしは小さく頷いた。




―――キジマさんが言うたこと、気にしてへんのかな?




あたし的には、むちゃくちゃ気まずいねんけど。




たっちゃん、なに考えてんねやろ………分からへん。





この三ヶ月、あたしたちの仲が進展しなかったのは、さっきも言ったけど、あたしに原因がある。




まぁ、簡潔に言うと―――あたしが臆病で、踏み出せずにいるのだ。