Hello world!

「莉子達も勝ったんだね!ウチらも勝ったよ!」

莉子を離して嬉しそうにぴょこぴょこと跳ねるみのりを楽しそうに、それでいて勝った事を実感するように見つめた。

「凪ちゃん」

今回の大会はよく名前を呼ばれる。低すぎず高すぎずよく通る声、恐らくキャプテンの田崎 祥吾(たざき しょうご)だ。

「は、はい!」

先輩でありキャプテンであり、そしてチームのエース。高い攻撃力と高い守備力どちらも兼ね備えていてチームのムードメーカーでもある。気性が荒すぎるのが玉に瑕だが。そんな彼が何の用かと思い首を傾げる。

「さっきの試合の記録見せてもらってもいい?」

そう言いながら、莉子の商売道具と言って過言でない記録版を指さす。

「あ、はい!もちろん!」

チームによって記録の方法は異なるが間宮工業はかなり複雑に作ってある。笹本先生の研究に研究を重ねた記録方法らしい。
パラパラと3セット分の記録を見ている祥吾を傍らで見つめる莉子。