私が泣くのを必死に我慢していると
女の子はニッコリ笑う
「このことは翠くんに言わないでね?
翠くん、恥ずかしいから誰にも言いたくないって言ってたから」
「…うん」
ほんとなの?
本当に付き合ってるの??
誰か教えてください
「じゃあ私先に部屋に戻ってるね♪」
「…うん……」
そう言って軽い足取りで部屋に戻っていく彼女
あぁ…さいあく
あの子の名前すら知らない…
これじゃあ確認しようがないし…
楽しい修学旅行のはずなのに
こんなに絶望感が襲ってくるなんて思ってなかった
「うぅっ…」
本当の事なのか嘘なのかわからないけど
何故か涙が出てくる
私が一人で泣いていると…
「泣いてる?大丈夫?」
そう話しかけてきたのは翠くん
だと良かったのに…
知らない男の子
もうお願いだから放っておいてよ
「泣いてない…」
「泣いてるじゃん」
「泣いてない!」
私は勢いに任せてその人を睨むと
驚いたように一歩後ろに下がる



