[結苺side]



翌日

私が学校に行くと、翠くんが別れたらしい
と言う噂でもちきりになっていた











「か、夏恋ちゃん!
どいうことなの!?」











噂を聞いた私は一目散に夏恋ちゃんの元へ向かう











「あーらら、噂回るの早いな〜」





「ええっ!?」











夏恋ちゃんはまるで知っていたようにしている




やっぱり何かあったのかな?











「別れたって本当なの!?」





「うーん
本人に聞いてみたらいいんじゃない??」





「けちっ」












絶対何か知ってる


でも本人に聞くのが一番だよね…




いや、聞けるわけないよ
こんなチキンな私が…











「それに今までは"元カノを忘れれないから"って断ってたのに
今回は"好きな人ができた"らしいじゃん?

もう私に勝ち目ないよ…」











あくまで噂だけど


でももしそうだとしたら…





私はどう足掻いても無駄なんじゃないかな?






私がうるっとなっていると
夏恋ちゃんは頭をナデナデしてくれる











「大丈夫
結苺はそのままでいいんだよ」





「…夏恋ちゃん…」











そのままでいいんだったら

好きになってよ翠くん…





もう諦めるしかないのかな?









私達が話していると
噂の張本人の翠くんが教室に入ってきた






その瞬間女子も男子も翠くんに質問攻め