それから何日か経ったある日の放課後
美雨を迎えに教室に行くと
日直の仕事が終わってなかったので
とりあえず教室に戻ることにした
「少し寒くなったなぁ」
半袖じゃ少し肌寒い感じがする
俺が教室のドアを開けると、
窓際の席に一人だけ残っていた
「夏恋…」
夕日でオレンジ色に染められた教室に
一人でいる夏恋はとても綺麗で
とても切なくなった
それと同時にいろんな思い出が蘇ってくる
でもそれを思い出して
"つらい"と感じなくなっている自分に気づいてしまった
「あれー?帰ったかと思ってたよ翠くん」
「夏恋こそ何してるの?」
「日直なの忘れてたの〜
日誌終わってないから居残り…」
「なるほど
どんまいだね〜」
夏恋は特別な存在だ
初恋の相手でもあり
大好きだった人だから
でももうそれは過去のこと
俺は自分でも気付かないうちに前に進んでた
でも、なんでかな?
すごく、夏恋に伝えたくなったんだ



