翠くんに微笑まれた美雨ちゃんは
とても可愛かった
「あ、ありがとうございますっ♪
優しいですね翠先輩」
「そんなことない」
苦しい
苦しいよ…
絆創膏をとっくに貼り終えていた春也くんは
立ち上がって少しだけ、美雨ちゃんを冷たい目で見た。
ような気がした
「手当ても終わったし、行くぞ翠、結苺」
そう言ってニコッと笑いかけてくれて気づいた
気を利かせてくれたんだ…
「そうだな
じゃあえっと…美雨ちゃんお大事にね」
「はいっありがとうございます♪」
"美雨ちゃん"
たったそう呼んだだけなのに苦しい
わ、私のせいで具合悪いんだよね
ちゃんと謝らないと
「私のせいでごめんね…?
出来ることならなんでもするから!」
「え、本当ですか?」
「う、うん!」
そう言って笑う美雨ちゃんは少しだけ印象が変わった
なんだか…違和感を感じた
「じゃあ…私と一緒にいてください…
一人で保健室って心細くて…」
ん?気のせいだった?
そう思うくらい私に頼んでくる美雨ちゃんは弱々しくて
とても可愛らしい
そんな後輩を放っておけるわけがなくて…
「い、いいよっ!」
そう言ってしまった



