なにか言わなくちゃ
「本当に面白いよなぁ」
私が口を開くより早く翠くんが話し出す
「好きな人は親友と付き合うし、
親は居なくなるし、花凪はあれから彼氏のとこにいて帰って来ないし、咲姫は体調崩したままだし、碧と緋菜は泣きっぱなしだし
全く…笑うしかない」
そう言いながらも真顔で感情の読めない声で話している翠くん
やっぱり違和感が消えない
「翠くんは?
翠くんは泣いたりしないの??」
「んなの、出来るわけないだろ
一番上の花凪がいないんだから、長男の俺がしっかりしなきゃなんだから」
そっか…そうだよね…
でも苦しいのは…つらいのは翠くんも一緒なのに?
何だかいつか翠くんが壊れそうで怖いよ…
「まぁもういいけどね
夏恋のこともどうしようもないことだし」
そう言い放つ翠くんは
やっぱり何考えてるかわからない声で
ただ淡々と気持ちを言葉にしているみたいで…
あ、わかった
私の感じた違和感の正体が



