私が勇気を振り絞って電話を











「…電話番号知らなかった!」













かけれなかった




そんな私を呆れた顔で見る春也くん











「ん、これ電話番号」





「あ、ありがとう」











今度こそ勇気を振り絞ってかける




ど、ドキドキする…




ケータイを持つ手が小さく震える











「じ、じゃあいくよ!」





「がんばって結苺♪」











夏恋ちゃんの柔らかな笑顔を勇気に変えて
発信ボタンを押す











プルルルルプルルルル






ワンコール…出ない






プルルルルプルルルル





ツーコール…出ない





プルルルルプルルルル





スリーコール…出ない





プルルルルプルルルッ





あ!4回目でやっと繋がった











「も、もしもしっ!」