空になった君へ。



葬儀を終えて、チョビの遺骨を抱いて私は家に帰った。


「チョビ。ごめんね。守ってやれなくて、ごめんね。」


約束を破ってしまって、ごめんね。


再び溢れてきた涙―。


そのときに私は友達の言葉を思い出した。



『ただ、飼った命の責任を負いきれないだけ。』





命の責任を負うって、こういうことなんだ。