空になった君へ。



翌日。

私は学校を休んだ。

チョビの葬儀に行くためだ。


思えば、あと1ヶ月で、チョビは2歳の誕生日を迎えるはずだった。


棺桶に納められたチョビの隣にチョビがよく遊んでいたぬいぐるみを置いた。


そのときに私の脳裏に過ったものを今でも覚えている。


空に向かって走る君の後ろ姿。






『バイバイ』


そう言われたような気がした。