空になった君へ。



母に電話し、「チョビが死んだ……」と告げると、母は嗚咽をあげながら泣いた。


滅多に泣かない母が泣いた。


どんなに辛くても苦しくても、母は私に弱さと涙を見せなかった。

そんな母が泣いている。


私のせいだ――。


私が母を泣かせた。

チョビを死なせた。