「チョビっ……。チョビ……っ。」


絶望の淵に立たされたような気がした。

唯一の救いは見ず知らずの女性がバスタオルを持ってきてくれて、チョビの体をそっと歩道に寄せてくれたこと。

「チョビ……っ!!」

即死だった。

チョビの顔はとても綺麗で、傷ひとつなかった。