私も追いかけて、「チョビ、速い」なんて笑っていた。 


でも、一瞬にして、私の顔から笑顔が消えた。


チョビが道路に飛び出したのだ。


「チョビ!ダメ!!」


叫ぶが、チョビは振り返ることなく、道路を走っていってしまう。


「チョビ!チョビ!」

私の瞳から涙が溢れた。