「しつけがなっとらんけよ」


祖母が私に向かって言った。


「しつけとか……。チョビはチョビのまんまでいいやん。」


チョビは私の顔をみると、「ワン!」と一声鳴いた。


でも、さすがにそれじゃダメだと、母と一緒に「おすわり」「伏せ」「お手」「おかわり」「待て」を覚えさせた。