お爺さんから簡単な説明を受け、私と母は駐車場に停めておいた車に乗り込んだ。


「名前はどうするん?」  


子犬を後部座席に乗せ、母が聞いてきた。


「う~ん。チュン太!」

「それ、スズメみたいな名前やない?」

「……なら。チョビ太!!」


私の言葉に母は「なんで~?」と少し笑った。