空になった君へ。



「可愛い~。」


私は子犬の頭を優しく撫でた。 


フサフサの茶色の産毛にくりっとした丸くて黒い大きな瞳。


生後2ヶ月の小さな子犬。


「この子は雄で元気がいいよ。」


お爺さんが私に子犬を渡しながら言った。