裕介とその場で別れ、 あたしは下駄箱へと向かった。 人影が見える。 澪と…マリアさん? 2人は何か言い合っているように見えた。 「好きだからよ」 好き…。 あぁ、そっか…。 2人は付き合ってたんだった。 マリアさんの彼氏のこと好きだなんて あたし、泥棒みたいじゃん。 好きって気付いた直後だから 余計に辛い。 だからあたしは この気持ちに鍵をかけて封印した。 心が痛い… ねぇ、香苗。 本当に心が痛くなるんだね…。