私は白とも黒ともつかないぼんやりとした空間に浮かんでいた。

不安で、恐ろしく、でも、どこか安心感のある空間だった。

音もせず、風も吹かず、匂いも感じない。
私の他に誰かがいる気配もなく、ありとあらゆるものが欠如している世界だった。