好きになんてなるわけねーだろ!!!



都合の言いヤツ……


そう思いつつも、だんだんと口角が上がってくる私。


私、光輝に甘いのかな…?


『そんじゃ、ケーキ奢って?家の近くに新しいとこできたじゃん!』


私がノリノリで言うと、光輝は顔をあげた。


「えー……。しゃーねーな、買ってやるよ。」

『やったぁー!!!』


私は笑顔で、科学の教科書を貸す。

受け取った瞬間、光輝の顔色が変わった。


……あ"、騙された。


瞬間的にそう思ったけど、時既に遅し。

ニコッと笑った光輝に、ただただ目を向けるしかない。


「…杏奈の物は、俺の物でもある!!教科書借りたくらいで、ケーキなんか奢ってやるかよばーか!!」


そう言って、しっかりと教科書を持ち、走っていった。