裕太が叫んだことで正気に戻った私は、ぶわっと赤面する。
そして、さっと光輝から離れた。
「おい光輝!杏奈に手出してんじゃねーよ!!幸もいんのに!」
『ちょ、待って裕太…!光輝は器具が落ちてきたから庇ってくれただけで!』
私は必死で弁解する。
「……本当に?光輝、そうなのかよ?」
裕太は疑った表情で光輝に聞いた。
光輝は、なぜかそれに答えず、左手で口元を覆った状態のまま固まっている。
『え、光輝?』
私が顔を覗き込むと、光輝ははっとした様子で私から離れた。
「…あ、ちょっと俺。トイレ。トイレ行くから。」
そう言って、キッチンから出ていった光輝に違和感を覚える。
……けど、まぁ気にしない気にしない。



