好きになんてなるわけねーだろ!!!



「…なに取るの?」


飲み物を取りにきた光輝が私に尋ねた。

めちゃくちゃ背伸びをして頑張ってる私を見てなんとも言えない気持ちになったらしい。

光輝の声には、呆れが混ざっていた。


『…グラタン用のお皿……っ…!!』


ーーーあっ!!

伸ばしに伸ばした指先がほんの少しだけ触れたのを感じ、力を入れる。

そうしたら、お皿の下にあったボールに手が触れていたようで、たくさんの器具が一斉に落ちてきた。


『うわっ!!』


反射で目を閉じ身構える。

その瞬間、何かに手を引かれた。


ーーーガシャン!!


器具が落ちて散らばる音が響くが痛みは来ない。