『…あーわりぃ。俺、用事あるんだわ。』
「はいはい、いいよー。また明日ねー」
うじうじしている田口を置いて行くのも気が引けたけど、杏奈を探すのが優先だからな。
そう思って背を向けたが、少し歩いてから、一度立ち止まって振り返る。
『…お前、俺が思ってたより、悪いやつじゃねーかも。』
「今頃気づいたのー?俺は、良い男なんだぜー」
ふっと鼻で笑って言う田口に目を向けて言う。
『愛が信じられねーならさ、
適当な女で誤魔化すんじゃなくて、男友達とつるんでりゃいーんじゃねーの?結構楽しいと思うけど』
「は?」
不思議そうに顔をあげたので、俺は笑って見せた。
『明日、学校サボるなよ。』



