「照れてんの??」
勝ち誇ったような言い方にむかついた私は、勢いよく顔を上げて言い返す。
『照れてなんかっ!!!』
ーーーちゅっ
顔を上げたのがばかだった。
瞬間的におでこに、音を立ててキスされる。
「「「きゃぁあああ!!」」」
当然クラスはすごい騒ぎに。
すぐそこで見ていた葵と慶太くんも、うわーぉ!と言いながら両手で口をふさぐ。
「で、照れてなんか?なに?」
にやにやとする光輝にもう私は諦める。
だめだ。もう、限界。
『照れてるよ、ばか。』
ふんっと視線を逸らして言うと、光輝は私の頭をくしゃくしゃと撫でた。
あー…せっかく朝梳いたのに。
とは、思っても言わない。
「やっと素直になった」
小声で囁かれて、もうっと小さく小突く。
クラスメートはそれぞれ、この話題で盛り上がっていてもう見ていなかった。



