「あ、杏奈も見つけたんだ。お揃いになってたけど。でも安心しろ!
さすがにそれは、嫌がるかなって思って、杏奈の分しか買ってねーよ!」


思考もまったく一緒で笑ってしまった。


『ははは…』

「なにが面白いんだよ!?」


ちょっと不機嫌になってきた光輝に、私もかばんから光輝に買ったものを手渡す。


「え?」

『いいから、開けてよ。』


戸惑いがちに袋を開けて中身を出した光輝は、面白そうに笑った。


「本当、気が合うな。」

『思考も一緒。自分の分買ってないから。』


そう言って光輝にしゃがむように指示して、ネックレスをつけた。


「お揃いになるぞ?」

『仕方ないじゃん。それに、分かんないよ。』


誰もが認める幼馴染でしかも、制服から多分見えないし。


「それもそうか。」


言いながら、私にも光輝がつけてくれる。

距離の近さに、少し緊張していると、光輝は笑って。


そっと、一瞬だけ口づけた。