「「『おじゃましまーす!」」』

「いらっしゃーい(裏声)」


「きもい!」

「てへぺろー!」


はい、今日はなんと慶太くん家です。

なんとなんと!

めちゃくちゃ豪邸です!


『すっごーい、庭とか、え、池?あれ鯉?』


庭が見える渡り廊下のようなところを歩きながらきょろきょろする。


「落着きねーな。初めてだっけ?」

『初めてだよ!個人的にはそんなにからみなかったし!』


光輝の質問にむきになって答えていると、光輝はそれを無視。

そして、慣れた手つきで、和室のドアをあけて入った。


『わっ!すごーい!なにこれ、めっちゃ書院造!』

「書院造?寝殿造りじゃなくて?」

「なんだっけそれ?」


私の驚きに、葵の突っ込み。

わけのわからない様子の光輝。