『いっ!?て!!!』
消毒の痛さに顔をしかめると、またおかしそうに笑う。
「殴られたときは全然痛くなさそうな顔してたくせにー」
ちゃかすような言葉にむっとして言い返す。
『するに決まってるじゃないですか。あいつらむかつくし。』
言ってしまってから気づいてももう遅い。
しまった。
最初殴られた時も、ぽろっと出た憎まれ口がきっかけで。
また覚悟を決めて身構えるも先輩は殴らない。
「それ、言えばいいのに。面白い。」
『言わないですよ。なんでわざわざ殴られることを。』
消毒を終えて立ち上がったので俺も立ち上がって制服に着替える。
その間も先輩は話しかけてくる。
「光輝くんさ、さっきの声、聞こえた?」
さっきのって…。
『メンバーのことっすか?』
「やっぱ聞こえてたか。」
そうつぶやいて苦笑する。
『まぁ、泣いてましたからね。』
「で、同情すんの?」
ストレートな質問に俺は口ごもる。



