「んだよ。また俺に見惚れてんのか?」
『うん、そーだよ。』
半分寝ぼけてたからなのか、すんなりと真顔で認めてしまった。
すぐに正気になった途端、顔が熱くなるのを感じた。
見ると、光輝の顔もすこしばかり戸惑っているような気がする。
勢いよく飛び起きて私は否定した。
『ちょ、違うからね!!今のは、ジョークって言うかふざけただけって言うか!』
「わかってるよ!お前なんかの言葉鵜呑みになんかしねーっつーの!」
お互い、いつもの余裕がない口げんかだった。
多分光輝もそんなこと気づいてるはず。
「て、てかさっさと起きろよ!クリスマス会、裕太も幸も楽しみにしてんだから!」
『分かったってば!!着替えるからさっさと出てってよ!!』
何か特に意味もないのにお互い全力で言い合っててばかみたいだった。
こんなの、久しぶりだった。
光輝を追い出した部屋で、笑顔がこぼれてた。
…かもしれない。



