ごめん、葵。
楽しんでるとこ邪魔しちゃう。
もう、私、どうしたらいいかわかんない。
わかんないことばっかで。
助けてほしい。
聞いてほしい。
私は、葵の手をつかんで引っ張った。
引き手が強すぎたのか、葵は、「いった!!」と声をマイクに響かせつつも、近くの男子にマイクを渡して、私についてきてくれた。
部屋から飛び出して自動販売機コーナーで立ち止まる。
外は空気がひんやりとしていた。
葵を連れてきちゃったもののどう切り出せばいいかすら分からなくて、私は背を向けたまま黙り込む。
何もかも分からない状態なのに、なぜか目からは涙がこぼれそうになっていた。
「杏奈?どーしたの?」
背を向ける私を覗き込むようにして聞いてくる。
優しい笑顔だった。
『…どうしよう、葵』
「ずっと待ってたよ。聞かせてよ。全部。」
優しい葵の言葉に私は1つ1つ話し出した。



