好きになんてなるわけねーだろ!!!



家を出たら1番に目がつく光輝の家。

光輝の部屋には明かりがついていなくて。


…彼女の家かな。


そんな思考で頭が埋め尽くされそうになる。


冷たい冷気に意識を戻し、もう光輝の部屋なんて見ないで葵との待ち合わせ場所へと向かった。


「杏奈!」


待ち合わせ場所に着くと、葵が少し恥ずかしそうに立っていた。


やっば、超似合ってるんですけど。


『やっほー!』

「もう、杏奈遅いよ…」


そう言われて時間を見ると待ち合わせ時間の5分前だった。


『いや、遅くないでしょ。』

「だって1人で立ってるの悲しかったし。」


そんな話をしていて、ふと葵のパーカーに目をやる。

見覚えのあるパーカーで私は自分の物と比べた。


『葵…。』

「ん?」


笑いをこらえながらパーカーを見るよう促すと、葵も私が言いたいことに気付いたみたいで笑い出す。