葵も、驚きつつも行くみたいで、さっと書いて前に回していた。


どんどん回っていく手紙に、届いたあとのみんなの表情。

これはきっと、全員参加だね。

なに着ていこうかなー。


るんるんで考えているうちに、先生のありがたい話は終わっていた。



光輝とはクラスが違うため、葵といつもの分かれ道で待ち合わせをすることにした。


「じゃ!後でね!」

「うん!」


前の一件があって以来、私たちの仲は変わらないように見えて、どこかよそよそしくなってしまっている。

でも、葵もそのことには触れないし、私も話せなくて。


お互いに禁句みたいになっちゃってて。

少し、モヤモヤする。


家に着くと、私は自分の部屋に駆け上がってクローゼットを開けた。


クリスマスかぁ。


おしゃれって言われてもなー。

ぼーっと眺めること10分ほど。

葵からのLINEが届いた。