『…あのさ………』 伝える。伝える。伝える。 「なに?」 『あ…や、課題分かんなくて。』 「はぁあ?聞きに来たの?珍しく真面目だねー!」 ガサガサと教科書を漁り出した杏奈の背中に目をやり、ため息をつく。 俺って、こんなだったんだ……。 さっきの永沢さんを思い出して。 勇気を、出して。 強く握られたコーラはもう、温くなっていた。