俺は、誰もいない教室の窓際一番後ろの机の上に片足を立てて座った。
誰の席だったかなんて知らないけど。
その場所から、窓の外を見ると、ちょうどさっきの体育館裏が見えた。
そこには、授業中のはずだけど、杏奈がしゃがみこんでいる。
…俺も、人のこと言えないけどさ。
あいつは今まで、告られた日も、付き合い出した日も、別れた日も。いつだって、なにがあったって、平気な顔して授業に出てたのに。
俺は、むしゃくしゃして頭をガシガシとかく。
…なんだよ、そんなに、動揺してんのかよ。
あいつは、今までのやつらとは違うのか??
……本気で、好きになるのかよ。
『あー、まじ意味わかんねえ。』
俺は、机から崩れるようにして降り、教室の隅に座り込む。
……本当、意味わかんねーよ。
大好きなサッカーさぼって。
こんなとこでイライラして。
俺は、なにがしてーんだよ。



