好きになんてなるわけねーだろ!!!



『全然大したことじゃないよ。』

「うん。」

『本当に、光輝からしたらすごいショボいことでね。』

「うん。」

『すごく、どうでもいいことだと思うけど。』

「でも、杏奈にとっては重要なこと、なんだろ?」


その言葉に、私は覚悟を決める。


『……葵と、喧嘩したんだ。』


口に出した途端、涙が溢れだしそうになったのを必死で堪える。


『葵、生徒会に入れってずっとうるさくて。』


声が震えないように。


『私は、葵とは違って人前に立ってもなにもできないから断ったんだけど。』


泣きそうなのが悟られないように。


『ずっとずっと言ってくるから、私ムカついて。キレちゃったんだよね。』


光輝は、ずっと黙ったまま聞いてくれる。


『そしたら、ぜっ……絶交だって、言われちゃった。』


だんだんと嗚咽が混じってきて、それを誤魔化すように、私は乾いた笑いをこぼした。


『自業自得…だよね。』