私もクラスに、葵以外の友達たくさんできたけど。
同じ教室にいる居心地の悪さに、自然と光輝の元へと行くようになっていた。
『…こーうき。』
D組のドアから顔を覗かせると、どれだけ周りが騒がしくても1番に気づいてくれる。
私は、光輝の席に座って、グズグズする。
「なに、杏奈から来るなんて珍しいじゃん?」
『そう?普通だと思うけど。』
ペットボトルのお茶を飲んでから言う光輝に私は冷静に返す。
「そーか!まぁ、杏奈が俺に会いたくて来るんだから俺はなにも問題ないけど?」
いつもの調子でふざける光輝に自然と笑みが溢れる。
『はは、馬鹿じゃないの?』
「笑顔で毒吐くなって!そんな風に育てた覚えはありません!!」
『光輝に育てられた覚えもないっつーの!!』
光輝を見て、はっきりと言うと、ふわっと笑った。
……あれ、光輝が珍しく優しい笑い方してる。



