Song to give to you -君のために捧げる歌-

真麗愛の言葉に悪気がないのはわかってるけど…ふと、思い出した。パパの事を。
病弱な私を、普通の高校には行かせれないって言って、月に1回レポート出しに行くだけの通信制高校に入れた、過保護なパパ。…なのに仕事で忙しくて、今は海外にいる。父子家庭の私は、1年の半分以上を独りで過ごしている。

…ほんとは私も普通の高校に行きたかった。
口が裂けてもパパにそんなことは言えない。なんてったって…パパは半端じゃないくらい私を愛してくれてるから。これくらい聞かなきゃいけない。歌う事ゆるしてもらってるだけ、感謝しなきゃなんだから…。

「いーなぁ…普通高校。」

気づけば私はそんなことを口にしていた。
すると、真麗愛はハッとしたように私の方を向き、バツの悪そうな顔をしながら、謝ってきた。

「聖愛がほんとは行きたかったの知ってるのに、変なこと言ってほんとごめんね?」

真麗愛が悪いわけではない。パパだって悪くない。2人とも私のことを心配しすぎなくらい心配してくれる優しあ人だもん。悪いのは…

「真麗愛じゃないよ?身体が弱い私が悪いんだからっ」

そう、私。もぅこんなのは慣れっこ。だから私は笑いながら真麗愛にそう言った。
身体が弱い私が悪い。ずっとそうやって我慢してきたから、私からしたらどうって事無いんだ。
友達も、スポーツも、外出も、遠足も…
全てこのせいでダメになった。神様は私からいろんなモノを奪う代わりに、歌をくれた。

だから、歌だけは…私からしたら奪わないでね?神様。