巡逢~茜色の約束~

「おー、お疲れ。今日は走り込み?」

「そうです」



頑張れ、と声援を貰うなり、ソイツは嬉しそうに笑う。

相川が慕われる理由……何となく、わかる気がするよ。



「そう言えば、先輩。今週の土曜、何か予定ありますか?」

「ないけど……なんで?」

「この前言ってたM高校との練習試合なんですけど」

「あぁ。言ってたな」

「怪我とかが重なって、相手のメンバーが揃いそうになくて。監督達で話し合った結果、既に進学が決まってる3年生が数人、助っ人として出ることになったんです」

「へぇ。いいな」



相川の最後の一言を聞いたソイツの目がぎらりと光った。



「先輩も出ませんか」

「……は?」