巡逢~茜色の約束~

自分が辞退したからって、その枠がソイツに回るほど、甘い世界じゃない。

俺がその場で出来たことと言えば……後日会う約束を取り付けて、一刻も早く2人を引き離すことくらいだった。



帰り道、俺達は一言も口を利かなかった。

何度か話しかけようとはしたけど、流れる空気がそうさせなかった。

別れるときもずっと、顔を見ることが出来なくて。



今思えば──このときからアイツは変わっていってたように思う。



次の日、ソイツとは話をしなかった。

すれ違っても、目も合わない。

声を掛けようとしても、背を向けられる。

正直、予想はしてた。

予想はしてたけど、想像以上につらかった。