「……はぁ」



フラフラと柵の元へと向かい、腰を下ろす。

ポケットに突っ込んでいた紙を取り出し、睨み付けた。



「卒業、か……」



この高校で過ごすのも、あと半年程。

入る予定なんて更々なかった高校で楽しめる筈もなく、同級生や教師と関わることをずっと拒んできた。



「……」



思い出す度疼く傷。

苦しくて、投げ出したい。



「……っ」



弱えなぁ、俺。

こんな俺なんか消えてなくなればいい。



「死にてえよ……」



俯き、絞り出した言葉。