この中等部と高等部は7階建の教室棟が2
棟ずつと芸術棟が一棟ずつ。初等部は5階建
の教室棟が4棟ある。
これら全棟にエレベーターが付いてはいる
が、普通混雑していて階段を使ったほうが早
い。
朝のだるい中で階段を、それも俺の教室のあ
る5階まで駆け上がるのはキツいけど。
ガラガラーッ
教室のドアを勢いよく開ける。
そして近くにいたクラスメイト達に挨拶をす
る。
向こうも挨拶を返し,また談笑に戻る。
いつもと変わらぬ朝。
何の違和も無い教室。
その教室の窓側の前から3番目の席、そこ
が俺の席だ。
椅子を引きそこに何も無いことを確認する
と、鞄を下ろし席に座る。
そう、確認を怠ってはいけない。たまに画鋲
のトラップが仕掛けられていることがあるか
らな。苛めとかじゃないから、めったにある
事ではないけども。
席に座ると隣の席の奴が振り向いて来た。
「よう、おはよう夏雅美。」
「…ん。」
そいつはたいした,挨拶も返さず、また窓
の外を眺めだす。
別に俺が嫌われているわけじゃないぞ。
断じて。
この、愛想と言うものがまるで欠如してい
る女の名前は佐々木 夏雅美。
"かがみ"と読む。
陵達と一緒に小さい頃からよく遊んだ、幼
馴染ってやつだ。
机に頬杖を付き,夏雅美を眺める。
夏雅美の長く伸ばし、ツーサイドアップで
纏めた髪が風で揺れる。
うぐいすの声でも聞いているのか、窓の外
のどこか遠くを眺めている。
ああ、日々安穏……
こうして、朝の爽やかな風を受けながら、
隣には絵になる女の子。
しかも、幼馴染ときた。
自覚は全く無いが、男として最高レベルの
幸せが,俺の身に舞い降りてきているんじゃ
ないだろうか。
この後、不幸のどん底に突き落とされたり
しないだろうな?
しかし、本当に俺の周りには美人が多い。
囲目総合高等部では、四大妖精と呼ばれる
人達がいる。これはミスコンの様に選出され
学年毎に決定される。
その候補に、夏雅美、陵、椛の三人が含ま
れている事を伝えておこう。
棟ずつと芸術棟が一棟ずつ。初等部は5階建
の教室棟が4棟ある。
これら全棟にエレベーターが付いてはいる
が、普通混雑していて階段を使ったほうが早
い。
朝のだるい中で階段を、それも俺の教室のあ
る5階まで駆け上がるのはキツいけど。
ガラガラーッ
教室のドアを勢いよく開ける。
そして近くにいたクラスメイト達に挨拶をす
る。
向こうも挨拶を返し,また談笑に戻る。
いつもと変わらぬ朝。
何の違和も無い教室。
その教室の窓側の前から3番目の席、そこ
が俺の席だ。
椅子を引きそこに何も無いことを確認する
と、鞄を下ろし席に座る。
そう、確認を怠ってはいけない。たまに画鋲
のトラップが仕掛けられていることがあるか
らな。苛めとかじゃないから、めったにある
事ではないけども。
席に座ると隣の席の奴が振り向いて来た。
「よう、おはよう夏雅美。」
「…ん。」
そいつはたいした,挨拶も返さず、また窓
の外を眺めだす。
別に俺が嫌われているわけじゃないぞ。
断じて。
この、愛想と言うものがまるで欠如してい
る女の名前は佐々木 夏雅美。
"かがみ"と読む。
陵達と一緒に小さい頃からよく遊んだ、幼
馴染ってやつだ。
机に頬杖を付き,夏雅美を眺める。
夏雅美の長く伸ばし、ツーサイドアップで
纏めた髪が風で揺れる。
うぐいすの声でも聞いているのか、窓の外
のどこか遠くを眺めている。
ああ、日々安穏……
こうして、朝の爽やかな風を受けながら、
隣には絵になる女の子。
しかも、幼馴染ときた。
自覚は全く無いが、男として最高レベルの
幸せが,俺の身に舞い降りてきているんじゃ
ないだろうか。
この後、不幸のどん底に突き落とされたり
しないだろうな?
しかし、本当に俺の周りには美人が多い。
囲目総合高等部では、四大妖精と呼ばれる
人達がいる。これはミスコンの様に選出され
学年毎に決定される。
その候補に、夏雅美、陵、椛の三人が含ま
れている事を伝えておこう。
