「皆ーちょっと聞いてー！！」

クラスのリーダー的存在、元気いっぱいの女の子。

北村あかねが放課後である今、部活などに行こうとしている人たちに声をかけている。

なんだろ…

「明日ってさークリスマスで終業式じゃん？だから、皆でクリスマス会しようよ！！」

あかねは最後にニコッっと笑った。

あかねはクラス一美人でもあるから、そんな女の子にニコッっとしながら提案したことに対して反対する人（男子）はいなかった。

一部の男子なんて頬を赤く染めていた。

「おー！良いねー！！」

クラス皆が北村さんの周りに集まる。

私を除けばだけど。

すると北村さんはファイルを鞄の中から出し、中から大量の紙を出してきて皆に配りだした。

それは千華にも渡された。

その紙には手書きで印刷したらしきもので、クリスマス会をやる日時や場所などが書かれていた。

もう、そんな時期か…

「この紙に明日のこと書いてあるから、来れる人はなるべく来てね～♪じゃあ、解散ー」

「OKー」

「じゃあね～」

皆はそう言い、あかねの言われた通り解散していった。

千華はその紙を鞄の中に入れ、下駄箱へ向かった。

明日行こうかどうしよ…。行っても私友達いないし…。

行かなくても良いかな。あ、でも学級委員が行かないってもなー。

そんな事を、考えながら寒い廊下を歩いていた。