自分でも思うこと。それは、地味で真面目でダサいということ。

しかも眼鏡をかけていて、クラスの学級委員をつとめています。

この外見のせいでぼっちです。

今も放課後に、冬休み明けにある修学旅行のしおり作成を皆に押し付けられいて…。

もう、何やってんだかって感じ。

「あっれー?千華一人?」

振り返るとユニホーム姿の男子が立っていた。

この男子は千華の幼なじみの牧田隼人。

唯一学校で千華が話せる相手。

でも隼人君は学校一のモテ男。

皆が私たちが幼なじみってことなんて知るよしもありません。

我ながら悲しいな…。

心の中でつぶやいてみる。

隼人君は私の前の席の椅子に座り私の方を見て笑いながら話出す。

「まーた皆に押し付けられたんだろー。嫌なら嫌ってちゃんと言えよな」

「べ、別に嫌じゃないもん!」

はい。めちゃくちゃ嫌です。でも人見知りの私が言えるわけもなく。

隼人君は自然としおり作成を手伝ってくれた。

私は沈黙に耐えられず話題を考えた。

「ぶ、部活行かなくてい、良いの…?」

「んー。もうちょい千華と一緒にいたいから…良い」

隼人君が優しいだけなのに…頬が熱くなる。

「そ…そっ…か」

静かな教室の中、時計と紙が重なる音だけが異様に大きく聞こえた。

神様が本当にいるのなら、願いたい。



"この時間が、一秒でも長く続いてください"って。